共に生きる

人生をどう生きるかを考えながら、でもどう生きればよいかわからないで思い悩みながら私たちは生きています。あなたは今、そのことで悩んでいますか。悩みがないと言われる方も、これからいろんな人との関わりや、社会との関わりの中で、人生の転機を迎える中で、生きることの難しさを経験して行くかもしれません。現実の問題として、わたしたちは、自分の生きる時代、社会、世界を自分で選ぶことはできません。また、そうした環境と無関係に生きることもできません。わたしたちは、そうした環境に巻き込まれ、その巨大な歯車の中に組み込まれた一つの小さな歯車の様な存在であると感じながら、生きているのではないでしょうか。

さて、この問題をどの様に考えるべきか、何かヒントを与えてくれるようなことが聖書に書かれているのでしょうか。聖書は、人がどのように生きるべきかを考える人に、多くのことを教えてくれる書物です。

聖書の最初に、この世界を創造された神は、人間を神の「かたちに似せて」創造し、神との交わりの中で生きる存在とされたことが書かれています。それは、この世界に存在する被造物の中で、唯一、人間が神との交わりの中で生きる宗教的な存在であることを示す言葉です。わたしたち人間が、本来、神との交わりの中で生きる存在として人間を創造されたのであるならば、わたしたち人間の生き方は、このお方との関係の中で考えていくことが大切であるということを、聖書は説いているのです。そうであるなら、わたしたちは、神と交わり共に生きる存在として孤独ではないことを知ることができます。

そして、神のかたちに似せて造られたわたしたちは、「男」と「女」に、「互いに助け合う」存在として創造されたとも、人が最初に住んだ場所エデンの生活には、「そこを耕し、守る」という労働もあったことも聖書に書かれています。

神にかたどられた人間が世界との関係をどう保つべきかについて、「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ」、と命じられた神の言葉も記されています。この言葉は、人が神に立てられた管理者として、そもそも地を支配する存在であったことを示しています。では、なぜ、今、この世界に支配されるようにして人間は生きているのか、そして、労働が楽しく人を豊かに育むものとなっていないのか、この神の創造の働きから考えると不思議な感じがします。

聖書の最初にある創世記1~3章の物語は、神・人・世界のあり方の根本問題について語っています。この三者の関係が歪んだものとなった根本問題としての人間の罪について明らかにしています。それは、命の与え手である神の言葉に聞くことを第一としなかった人間の罪にあることを語っているのです。

聖書は、この人間の罪と、そこから人間を立ち帰らせ、再び神、人、世界の正しい関係を取り戻し、神の命に生きるように招く神の言葉で構成されています。

聖書の最初に記されている神の言葉は、「光あれ」です。この言葉は、神の創造を知らない人生は闇であり、混沌としているものであることを明らかにしています。そして、その闇の様に暗い混沌とした人生は深い海の深淵であることも示されていますが、その深い闇の深淵から目を上げて水面を見ると、そのさらにその上には神の霊が動いている光景が描写されています。この描写は、神の創造の働きのことを忘れて生きている人の上にも、神の霊の働きがあり、もう一度神の言葉の光の中で真の命を生き、神の豊かな恵みに生きるようにとの招きがあることを示しているのです。

わたしたちの教会では、これらの聖書の言葉から、「命」の問題をどう考えるべきか、人生をどう生きるべきかを、毎週、日曜日の礼拝の中で説き明かしがなされています。

初めての方や教会を探しておられる方に、ぜひわたしたちの教会にお出で頂きたく、今回、「共に生きる」をテーマにオープン・チャーチを行います。このテーマを語るに一番ふさわしい、社会人としての経験も豊富な講師が説教と講演の奉仕をしてくださいます。この時代の中でいかに生きるべきかを考える機会として頂ければ幸いです。どうぞお気軽にお出でください。

伝道礼拝

日時 4月30日(日)午前10時30分-正午
聖書 詩編23編1節~6節
説教題 『共に生きる』
説教者  豊川修司(とよかわしゅうじ)先生(日本キリスト改革派教会引退教師)

講演会

日時 4月30日(日)午後1時30分-3時
講演題 『神と共に生きる人生―家庭・学校・仕事・社会の中で必要なものー』
講師 豊川修司(とよかわしゅうじ)先生(日本キリスト改革派教会引退教師)
講師プロフィール 1944年、仙台市に生まれる。1962年KDD(国際電信電話K.K)入社、主に国際間の通信回線拡充、コンピュータ通信、テレビジョン伝道業務、人事・総務等を34年間歴任。1998年キリスト教伝道に対する使命を感じ、52歳で早期退職。3年3ケ月神学校で学び、高島平キリスト教会で牧師として15年間働く。2015年引退後も宇都宮教会の代理牧師を始め4箇所の教会で奉仕する。

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