2021年5月の聖書の言葉
涙と共に種を蒔く人は
喜びの歌と共に刈り入れる。
(詩編126篇5節)
聖書には、人生や信仰の問題を種まきにたとえて語る言葉が多く記されています。「人は、自分の蒔いたものを、また刈り取ることになる」(ガラテヤ5:7)ので、生き方に注意すべきです。それは単なる生きる術ではなく、目に見えない永遠の命の問題であることを聖書は語っています。しかし、人は目に見える現実に目が奪われがちです。
この詩篇の言葉は、神に選ばれ、神の言葉を豊かに与えられていたイスラエルが神にそむいたために、祖国を失い、捕囚とされて、日々の暮らしが希望に結びつかない「涙と共に種を蒔く歩み」となっていた時に、神がその苦難から解放し、祖国へ連れ帰ってくださるとの約束を聞いた人がその喜びを表わした言葉です。神の約束を信じる人は、苦難を喜びに変えることができます。
神の言葉は、わたしたちの人生を永遠の命の希望と喜びへ導くものとして与えられています。聖書には、その神の約束が豊かに語られています。