愛知県名古屋市昭和区のプロテスタントのキリスト教会

2019年1月の聖書の言葉

2019年1月の聖書の言葉

主が恵みをお与えになる年、わたしたちの神が報復される日を告知して
嘆いている人々を慰め、シオンのゆえに嘆いている人々に
灰に代えて冠をかぶらせ、嘆きに代えて喜びの香油を
暗い心に代えて賛美の衣をまとわせるために。
彼らは主が輝きを現すために植えられた正義の樫の木と呼ばれる。
(イザヤ書61章2,3節)

槍ヶ岳(2010.8.16天狗池から撮影)

樫の木はパレスチナ地方ではあまり見かけない木ですが、丈夫なので、皮でできている重いテントを張る時の芯棒として用いられます。「輝きを現すために植えられた正義の樫の木」と呼ばれるのは、捕囚から帰ってきた貧しく弱い人々です。神の正義(ツェデク)は、そうして貧しくされた人々が公平な取り扱いを受け、廃墟となった町の再建の中心として立つことによって実現する、という意味です。ご自身の正義のために神はこのような人たちを選ばれ、彼らを通し神の輝きが現れる、と本田哲郎司祭は『釜ヶ崎と福音』(岩波書店)の中で述べておられます。
いま私たちの国は、貧富の差を増大させ、国を荒廃させています。貧しくされた人が「正義の樫の木」として国を真に富ませる中心とならなければ、私たちの国は主の正義を輝き表す国にならないことを肝に銘じる必要があります。アベノミクスと言われる政策は、実は中身のない無為無策のものであると高名な経済学者の指摘もあります。国の借金返済のために国債を乱発し借金だらけにし、大企業やアメリカの要望に応え、貧しき者を切り捨てる政策を実行しているそのほころびは、将来に向かって取り返しのつかないほどに国を貧しくします。しかし、主の正義の樫の木は、貧しき者を守るために植えられています。

今月の聖書の言葉

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