2020年12月の聖書の言葉
見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。
その名はインマヌエルと呼ばれる。
(マタイによる福音書1章23節)
神は、わたしたちを救うために、神の御子の降誕に際し、貧しく弱い女性マリアの胎を用いられました。「インマヌエル」という名には、「神はわたしたちと共におられる」という意味があります。貧しく弱い者に向かって、強者の論理と攻撃に翻弄されても、落ち着いて静かに神の導きを信じ、神にしるしを求めて生きよ。そうすれば、その子の働きを通して、神が共にいて救いをもたらしてくださるという約束が、預言者イザヤを通して語られています(イザヤ書7章4,9-10節)。人が本当に共に生きるためには、互いを信じあうことが大切です。互いを信じあうその要に神がわたくしたちと共におられるという信仰が不可欠です。そのように信じて、神の御子の誕生を喜ぶ人に、失われることのないクリスマスの喜びが与えられます。