2017年2月の聖書の言葉
どのようにして、若者は
歩む道を清めるべきでしょうか。
あなたの御言葉通りに道を保つことです。
(詩編119:9)
鷲羽岳頂上から見た水晶岳(右)、左はワリモ岳(左)
詩編119編には、主の御言葉に聞き従う者の幸いを教える言葉が宝石のようにちりばめられています。この言葉は、若者が自分の歩む道をどのように清めるべきかを問い、「あなたの御言葉通りに道を保つことです」と答えています。実に判りやすい答えですが、この言葉を語っている人物は、人生における様々な現実を見てきた上でこう語っているのです。そこには成功もあれば、失敗もある、目先の欲に目がくらみ道を踏み外しそうになったこともある。しかし、自身の良心の問題としても、それが本当の喜びにならないことも味わってきたのでしょう。その深い反省と知恵から、この言葉を若者に贈っているのです。主の御言葉に聞くことを第一とする道を貫き通すところに、本当の平安、幸いな生き方があることを学んだ者として、こう語っているのです。その様な信仰者の含蓄ある言葉として、若い日に、この言葉を聞くことが大切です。そして、老いの日々を歩んでいる者にも、そのように歩むことによって、神と共にある青春の日々を歩み直すことができるという招きも含んでいるのではないでしょうか。