愛知県名古屋市昭和区のプロテスタントのキリスト教会

2024年3月の聖書の言葉

2024年3月の聖書の言葉

闇の中を歩む民は、大いなる光を見
死の影の地に住む民の上に、光が輝いた。
(イザヤ書9章1節)

槍ヶ岳と大キレット(北穂高岳から撮影)

新約聖書は、イザヤ書9章1—6節の言葉を救い主の誕生を告げる預言と理解しています。この預言の言葉は、強国アッシリアの侵略行為に悩まされたパレスチナにある小さい国々に与えられる神の救いの御業について語っています。私たちの国は超大国アメリカと同盟関係に立つ同じく大国としての地位を保全するため、軍事同盟である日米安保条約に基づき、危険な戦争から身を守ろうとしています。しかし、いったん戦争が始まれば、その同盟関係は、強者の論理で国を守ろうとしますが、戦争で悲惨な目に遭うのは、貧しく弱い立場にある人々です。

この聖書の言葉は、ひとりのみどりごの誕生によってもたらされる平和について語っています。ひとりごは、「地を踏み鳴らした兵士の靴、血にまみれた軍服はことごとく火に投げ込まれ、焼きつくされる」という救いを実現することが述べられています。「驚くべき指導者、力ある神、永遠の父、平和の君」と唱えられる「ひとりご」は、絶えることのない平和を実現し、「ひとりご」が支配するその王国は、正義と恵みの業によって、とこしえに、立てられ支えられる、と言われています。それは、まさしくイエス・キリストによって実現する平和であります。この平和の確かさは、それを成し遂げられる「万軍の主の熱意」にあります。だから、「闇の中を歩む民」にも希望があるのです。それは軍事力の力で実現する平和ではなく、貧しく弱い人を救う神の愛から生まれる平和であります。

今月の聖書の言葉

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