愛知県名古屋市昭和区のプロテスタントのキリスト教会

2024年4月の聖書の言葉

2024年4月の聖書の言葉

主の言葉は、わたしの心の中骨の中に閉じ込められて
火のように燃え上がります。
押さえつけておこうとして私は疲れ果てました。
わたしの負けです。
(エレミヤ書20章9節)

‎2018.‎8.‎15.13:58 北穂高岳頂上から滝谷を撮影

この聖書の言葉には、エレミヤの苦悩の言葉が綴られています。エレミヤは民の破滅の使信を主なる神から託されて、預言者の使命に喜びを失いました。彼にとって告げたくない使信であったからです。しかし、預言者は神の意志の下に置かれています。だから、自分の意志とは異なることばも告げねばなりません。エレミヤは神の意志に従い語りました。結果、同胞の敵意と激怒を挑発することになり、「それは嘆きとなり」「恥とそしり」を受け、それに耐えねばならない日々が続き、エレミヤは、「主の名を口にすまい、もうその名によって語るまい」という苦悩を体験しました。そこに人間エレミヤの限界があります。しかし、エレミヤはその苦悩の中から立ち上がります。彼を立ちあがらせたのは主の言葉の力でありました。エレミヤは、心の中に主の言葉を閉じ込め、骨の中に閉じ込められても、御言葉の火は、消えることなく、むしろ、「火のように燃え上がる」体験をしました。ついにエレミヤは、主の言葉の力に敗北しました。エレミヤは、召命の日に、「彼らはあなたに戦いを挑むが勝つことはできない」という主の言葉を聞いていました。エレミヤは、そのような主の言葉の力に圧倒され、再び、主の預言者として、時代の民の問題に向かい合いました。戦争国家への道を歩もうとする国家の中で、教会の宣教に権力の介入がなされるかもしれない冬の時代に突入しようとしています。その時代の中で、時代の誤りを正す神の言葉を語り続けることの大切さを、エレミヤの告白から学ぶことが私たちに求められています。

今月の聖書の言葉

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