2024年7月の聖書の言葉
味わい見よ、主の恵み深さを。
いかに幸いなことか、御もとに身を寄せる人は。
(詩編34篇9節)
どんなに美味しいご馳走も実際に食べて味合わないと、そのおいしさがどれほどのものか知ることができません。人間同士の付き合いも同じことが言えます。その人の持つ良ささは、親しい関係になって味わって見るとよく理解できます。しかし、わたしたちは、そのように親しい関係になって、その人の良さを見ようとする勇気を持てないでいることが多いのです。その人を理解するためには、その懐に飛び込む必要があります。わたしたち人間が神を知るということも、これと同じようにして味わって始めて知ることができることをこの詩編は教えています。主なる神の恵み深さは、御もとに身を寄せて、何度も何度もかみしめるように味合わないとわからないのです。
しかし、実際身を寄せて見ると、どんなに主が恵み深いお方かをこの詩人自身が体験した上で、これらの言葉を語っているのです。その言葉を信じて、勇気を持って主神の御もとに身を寄せ、深く味わうものとなる時、わたしたちは、主の恵み深さを知り、心は平安で満たされていくことでしょう。