愛知県名古屋市昭和区のプロテスタントのキリスト教会

2015年3月の聖書の言葉

2015年3月の聖書の言葉

エジプト人は人であって、神ではない。
その馬は肉なるものにすぎず、霊ではない。
主が御手を伸ばされると
助けを与える者はつまづき
助けを受けている者は倒れ、皆共に滅びる。
(イザヤ書31章3節) 

八事教会 2015年3聖書の言葉 左=黒部五郎岳、中=鷲羽岳、右=水晶岳(撮影場所、北穂高岳頂上)

左=黒部五郎岳、中=鷲羽岳、右=水晶岳(撮影場所、北穂高岳頂上)

この預言は、アッシリアのセンナケリブの侵略の脅威にさらされたユダの王ヒゼキヤがエジプトに助けを求めた時になされたものです。エジプトが誇る馬も戦車も、神の目から見れば、頼りにならない無力なものでしかありません。それを、イザヤは、神と人、霊と肉の対比によって語ります。人は神の霊に満たされ、霊の力によって生かされる存在で、エジプトもそうです。ヒゼキヤは、この大切な点を見失っていました。主が御手を伸ばされるなら、助ける者エジプトも、これに助けられる者ユダも共に倒れ、滅びるほかありません。神に信頼を寄せない人間のはかりごとの空しさが、これらの言葉によって表現されています。
イザヤは、同盟策で国の生き残りをかける為政者に向かって、常に主にのみ信頼し、政治的には中立策を取るべきことを語り続けました。エジプトの軍馬を当てにすることは、主を信頼しない不信仰を意味します。その行き着く先は、同盟を組んだ国々は共に滅びるとイザヤは告げています。今、この時代に、イザヤのこの言葉を真摯に聞くことが大切です。全てを同じ文脈にして聞くことはできませんが、軍事同盟である日米安保条約に基づき、集団的自衛権を無限に拡大して法整備を行い、戦争国家に仕上げようとするこの国の歩みは、本当に滅びに向かう歩みとなるかもしれないという危機意識をもって、この預言に聞くことが大切です。

今月の聖書の言葉

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