愛知県名古屋市昭和区のプロテスタントのキリスト教会

2023年7月の聖書の言葉

2023年7月の聖書の言葉

泣きながら夜を過ごす人にも
喜びの歌と共に朝を迎えさせてくださる。
(詩編30篇6節)

嶮山荘から朝日を眺む(右鹿島槍ヶ岳):2019.8.13撮影

詩編43篇の作者の生は、神の恵みによるこの奇跡の上に新たに樹立されました。これと同じ恵みの奇跡を、会衆も彼と共に賛美しています。会衆はその賛美によって同じ恵みが表されることを信じ、期待して待ち臨んでいるのです。人は一人で生きていくことはできません。互いに助け合うことの出来る友がいれば、命を失うような苦難に直面しても、理不尽に命を奪おうとする敵にも立ち向かうことができるかもしれません。しかし、あまりにも強大な敵の攻撃を前にしては、その苦難から免れることはできないと茫然自失するようなことも起こります。そうなれば、この詩篇の言葉のように「泣きながら夜を過ごす」絶望の不安の中から光を見出すことができないということも起こります。そこで、主なる神の慈しみの御手のあることを忘れ、絶望する人に、「ひととき、お怒りになる」こともあることを、この信仰者は知っています。詩編30篇詩人は、「ひととき、お怒りになっても、命を得させることを御旨としてくださる」という信頼の中から、「泣きながら夜を過ごす人にも、喜びの歌と共に朝を迎えさせてくださる。」主を賛美することができました。

旧約聖書創世記1章には、神が天地を創造された地は混沌としていて、闇に覆われ、その深淵の面に神の霊が水の面を動いていた、と述べ、神の最初の言葉が、「光あれ」であったと告げています。

ヘブライ人は一日の始まりを夜から数えます。「光あれ」という言葉とともに最初の「朝があった」と言われています。詩編30篇6節後半の言葉は、創世記1章1―5節との関連の中で読まれるとき、神は、神信頼に生きる人に必ず「喜びの歌とともに朝を迎えさせてくださる」、という希望に生きることができる、ということが示されているのであります。

今月の聖書の言葉

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