愛知県名古屋市昭和区のプロテスタントのキリスト教会

2024年6月の聖書の言葉

2024年6月の聖書の言葉

わたしは、とこしえの愛をもってあなたを愛し
変わることなく慈しみを注ぐ
(エレミヤ書31章3節)

野口五郎岳頂上付近から槍ヶ岳・穂高連峰を撮影(‎2016.‎8.‎10)

エレミヤは活動の初期に、北イスラエルに悔い改めを促し救済を約束する預言を語りました(3章12-13節)が、実現しませんでした。その事実を見定め、イスラエルに対する救いの約束として、主の言葉を聞くことが求められています。イスラエルの残された希望は、神に立ち帰る以外になく、出エジプトの荒野時代、イスラエルの民はエジプトを脱出し奴隷の苦役から解放され、安息を見出す旅をしました。バビロン捕囚からの解放と救いは、第二の出エジプトの出来事として実現します。捕囚の民は神殿を破壊され、約束の地から引き離されて、主の現臨と救いから遠ざけられました。そのイスラエルに「遠くから・・・現われた」という言葉は、そこにも主の現臨と支配が可能であることを示しています。主は「近くにある」という信仰を与え(創世記28:15,16)、エレミヤはバビロン捕囚を、新しいイスラエルの創造を始める救いで、「わたしは、とこしえの愛(ヘセド)をもってあなたを愛し、変わることなく慈しみを注ぐ」という不変の愛による契約を立て直されます。イスラエルの希望、悔い改めへの道を開き、神の契約の愛がとこしえに与えられるという喜び、希望が悔い改めの信仰を呼び覚まします。イスラエルの夫であり、父である神が、「おとめイスラエルよ、再び、わたしはあなたを固く建てる」(4節)との約束を与え、定められたことを成し遂げ、「終わりの日」に表わされる喜びが告げられます。北イスラエルは、反逆者ヤロブアムによって建てられた王国で、シオンの神殿に対抗して、ベテルとダンに聖所が立て、そこで礼拝を守り、バアルのために植えられたぶどうの木から採られた実が捧げました。帰還した民はサマリアの山に再びぶどうの木を植えることができると告げられ、イスラエルの民の再統一が告げられ、心に記される律法(31:33)、新しい心は主によって創造され、主の恵みによって主に生きるものに変え、イスラエルのシオンへの帰還を導かれます。「イスラエルの残りの者」とされる帰還者の中に保護を必要とする人々が多くいました。31章9節の言葉は、出エジプトに勝る救いを示しています。出エジプトの民は、主の道をまっすぐに歩むことができませんでしたが、バビロンからの帰還者は、「まっすぐな道を行き、つまずくことはない」と告知され、イスラエルを導かれる方は、父として導き、彼らを長子として、約束の恵みと、慈しみを注がれ、失われない確かな救いを与えます。イエス・キリストの日に表わされる救いもそのように確かなものです。

今月の聖書の言葉

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