2020年4月の聖書の言葉
主に望みをおき尋ね求める魂に
主は幸いをおあたえになる。
(哀歌3章25節)
これは破局を経験した者の言葉です。彼はその体験を、「 わたしは主の怒りの杖に打たれて苦しみを知った者」とい う言葉で表しています。人生の破局が、単なる不幸や失敗 ではなく、主なる神の怒りに打たれたものであるなら希望 が残ります。彼は、苦悩を与える神に、「やつは、あいつ は…」と敵意を向けて生きていました。疲労と欠乏で、死 の淵に追いやられ、ついに「わたしの生きる力は絶えた」 と絶望の叫び声を上げました。しかし、その絶望の叫びの 後で、「ただ主を待ち望もう」と、はじめて主の名を呼び 、主にある希望に生きようと転換を図ろうとしました。3 章20節の「わたしの魂」は、ヘブル語本文は、「あなた の魂」です。彼の苦汁、欠乏、貧困の時、忘れず覚えてい たのは、あなた(神)です。神ご自身がわがうちにうなだ れ、わたしの上に覆い被さってくださっていたのです。今 まで、神に背を向けて、倒れ伏している人間を覆って、そ の上にかがみ伏す神を知り、彼は絶望から希望へ生きる人 間へと変わり、「主に望みをおき尋ね求める魂に主は幸い をお与えになる」と語る人間に変えられました。わたした ちは、容易に自分を変え絶望すべき状況を変えることはで きませんが、主の恵みの力はそれを変えることができます 。この恵みに目を向けて生きることを神は求めておられま す。