2020年1月の聖書の言葉

子供のころ見た漫画「月光仮面」は、悪の力に虐げられている人のところに突如現われて助け出すヒーローを描いていました。今の世は巨大な歯車のように動く組織や機構の中で苦しむ人間を助けるヒーローの出現を求めているかもしれません。しかし、自らその歯車の中で生きていながら、そこから抜け出せるような助けを望むことは困難なように思えます。歯車を造った人間、その部品の一つとして生きる人間の心を変えないとその現実を変えることができません。この聖書の言葉が語る正義は、神の霊の働きによって造り出される「平和」です。貧しい者を虐げ、弱者を顧みない社会は、正義の存在しない「荒野」です。それを潤った豊かな園に変えるのは、神の霊の働きです。その導きは、神の言葉に耳を傾けて聞く人々のところにより豊かに表わされますが、そうでない人々にも表わされています。この御言葉は、真の正義、神の御心にかなう正義は、「平和」を造り出し、「とこしえに安らかな信頼」を生み出す、と語っています。そのような神の霊の導きが豊かに表わされる年となるよう祈ります。